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ガクチカ⑤

【ガクチカ⑤】
本記事では、「ガクチカ」について、これまでのまとめとして
重要なポイントを解説していきます。

「ガクチカでは、どのようにエピソードを作成すればいい?」「ガクチカの書き方がわからなくてもエントリーシートは通過する?」「自己PRとガクチカって一緒でいいの?」このように、ガクチカを作ろうとしても、具体的な書き方がわからず悩んでいる方もいるでしょう。

ガクチカとは、就職活動、特に新卒者の企業選考において、「三大質問(設問)」の一つと言われ、企業あるいは面接官から必ずと言っていいほど質問されることの一つです。

簡単に言えば、企業あるいは面接官が「自社に入社させるのに値する人物か否かを判断する指標」の一部だということです。企業は入社させる人物を決定するにあたり、学生や求職者が「自社にとって有益な人物であるか」を重視するため、入社を希望する企業の業績への貢献や企業文化、社内雰囲気にフィットしているかを第一に考えながら、就職対策をすることが重要になるのです。

そこで本記事では、人材コンサルティングやキャリアコンサルティングで多くの企業や学生、求職者を支援し、成果を挙げてきた著者が、「ガクチカ」の重要な考え方から、作り方、必要な要素まで初心者でもわかるように徹底解説していきます。

「ガクチカ」を正しく理解して取り組めば、就職活動の成功が期待できます。

「ガクチカ」を聞かれる意図を考えて回答しよう

前回は「ガクチカ」の作成時における注意点をお伝えしました。今回はこれまでの4回分のまとめをお伝えします。

  • 学生時代に力を入れたことは何か?
  • 学生時代に頑張ったことは何か?
  • 学生時代に最も力を入れて取り組んだことは?
  • 学生時代に注力したことは何?

これらは、言葉は違えどもすべて「ガクチカ」です。
面接官によって、使う言葉や質問の仕方が異なります。しかし、焦ることはありません。面接官がしてくる質問には必ず「意図(目的、理由)」があります。闇雲に質問をしてくるわけではありません。あなたの回答から、何かを知りたいと思うから、質問をしてくるのです。ですから、落ち着いて、面接官が何を知りたいと思っているのか、と読み解くようにしましょう。

ちなみに「ガクチカ」で知りたいことは、あなたの「興味」や「関心」、「価値観」といった部分。平たく言えば、あなたが学生時代にのめり込んできたこと、前のめりで取り組んだことは何か?が知りたいのです。

企業は、嫌いなことや苦手なことを押し付けようとは思っていません。むしろ、その逆で、あなたの好きなこと、得意なことを仕事として活かし、発揮してもらいたいと思っています。だからこそ、あなたがどんなことが好きで、何が得意で、どういうことにのめり込むのか、前のめりに取り組むのはどんなことなのか、を知っておきたいわけです。
ですから、ガクチカは自己PRとは違うということも覚えておきましょう。アピールする内容が一緒になることは絶対ありません。

面接官はあなたの「興味」や「関心」、「価値観」を知りたい!

24時間365日のめり込める?

ガクチカのエピソードとしてアルバイトや学業を選ぶ方がいます。もちろん、アルバイトや学業でも構いませんが、そんなにのめり込んできたのでしょうか?
大げさな言い方をします。24時間365日、寝ても覚めても、そのことを考えてきたの?と聞かれたら、アルバイトや学業にのめり込めたと言い切れますか?あなたはいま、学生を謳歌しているはずです。サークルや部活、旅行、ゲーム、動画、マンガ、アニメ、映画、恋愛…。いろいろな経験をしてきているはずです。そこにヒントはあるはずです。

就活でマンガなんて言っていいのだろうか?
面接でアニメなんて言ったら落とされるんじゃないの?

もちろん、雑談、おしゃべり、世間話ではありませんし、作文、日記でもありませんから、マンガやアニメ、映画の中身を話して品評したり、マンガが好きです、で終われば当然落とされてしまいます。
大事なことは「理由」と「証明」です。

なぜ、それにのめり込むことができるのか?どうして、前のめりで取り組むことができるのか?なぜ、それが好きなのか?

理由がなければ、人は行動しません。逆を言えば、そこに理由があるから考えたり、行動したりするのです。ところが、人は無自覚、無意識です。だからこそ自己分析をして、自分を知る必要があるのです。
そして、そこからどんなことを学んだのか?何を手に入れたのか?何を身に着けたのか?それを社会人として仕事でどう活かそうとしているのか?
この理由と証明が大事になってくるのです。

ガクチカは自慢話や美談、成功談を伝えることではありません。何か、特別な出来事を伝えることでもありません。あなたが力を発揮できることは何か?日常生活の中で、どんなことに取り組んでいるのか?何に前のめりになるのか?そういったことをアピールする場です。結果や成果を伝えることも大事ですが、結果や成果を出すためのプロセスや準備段階に目を向けてみてください。きっとそこにヒントはあるはずです。

特別な体験や成功例ではなく、日常を振り返って探してみましょう!

動画ではもっと詳しい内容を視聴できます!こちらからご覧ください。

この記事を書いた人


佐藤 洋介  (さとう ようすけ)

人材サービス業界歴20年以上。企業に対する人材コンサルティングを手掛ける。これまで学生、社会人問わず就職相談実績1万人以上。面接官として面接してきた人数2万人以上。

資格/国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシテーター

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