ガクチカ③

【ガクチカ③】
本記事では、「ガクチカ」の作り方や、
「ガクチカ」を作る上でのポイントについて解説していきます。

「ガクチカでは、どのようにエピソードを作成すればいい？」「ガクチカの書き方がわからなくてもエントリーシートは通過する？」「自己PRとガクチカって一緒でいいの？」このように、ガクチカを作ろうとしても、具体的な書き方がわからず悩んでいる方もいるでしょう。

ガクチカとは、就職活動、特に新卒者の企業選考において、「三大質問（設問）」の一つと言われ、企業あるいは面接官から必ずと言っていいほど質問されることの一つです。

簡単に言えば、企業あるいは面接官が「自社に入社させるのに値する人物か否かを判断する指標」の一部だということです。企業は入社させる人物を決定するにあたり、学生や求職者が「自社にとって有益な人物であるか」を重視するため、入社を希望する企業の業績への貢献や企業文化、社内雰囲気にフィットしているかを第一に考えながら、就職対策をすることが重要になるのです。

「ガクチカ」を正しく理解して取り組めば、就職活動の成功が期待できます。
そこで本記事では、人材コンサルティングやキャリアコンサルティングで多くの企業や学生、求職者を支援し、成果を挙げてきた著者が、「ガクチカ」の重要な考え方から、作り方、必要な要素まで初心者でもわかるように徹底解説していきます。

シリーズ化して、ポイントも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

「ガクチカ」の作り方とポイント

前回、「ガクチカ」における大きな勘違いと面接官が「ガクチカ」を質問する意図（目的、理由）とは、学生や求職者の興味、関心、価値観部分を知りたいからという記事を書きました（前回の記事も合わせて読んでみてください）。今回は、「ガクチカ」の作成ポイントについて書いていきたいと思います。

就活生の悩みのひとつとして「自己ＰＲやガクチカの作り方がわからない」というのがあります。当然ですね。だって、就職活動は「非日常」の世界。普段、行わないことをしているわけです。さらには初めてのことなので、わからなくて当然です。

自己ＰＲやガクチカを作成する上で土台、軸となるのが「自己分析」となりますが、本記事では「ガクチカ」に焦点を絞ってお伝えしていきます。
まずは「ガクチカ」の作成手順についてですが、先に流れをお伝えすると、

という４つのステップで準備をします。
「ガクチカ」で伝える項目はSTEP2、STEP3、STEP4の部分になります。

この作成準備の段階での注意点ポイントは、まず出来事や経験は特別なことではなく、日常生活の中から探すことです。
就活生の悪い癖は、特別な能力や特別な出来事、経験を伝えなければ合格が得られないという思い込みです。そのため、自己ＰＲやガクチカを作る際に「特別な何か」を探すようになります。
しかし、そんなに特別なことはありません。特にコロナ禍でさまざまな行動を制限されてきた数年間では、やりたくてもできなかったことが多々あります。特別な何かを探すと、「自分には特別なことがない…」と自己嫌悪に陥りやすくなります。

出来事や経験は日常生活、特にあなたの趣味や好きなこと、継続してきていることの中から探しましょう。熱中したり、集中したりしてきたことは、あなたの「好き」の中にあるはずです。

次に理由を考えましょう。
なぜ、熱中できたのでしょう。どうして、集中できたのでしょう。そこには必ず「理由」があるはずです。理由もなく熱中できたり、集中できたりする人はいません。そして、これを考えることが「自己分析」です。

多くの人は、できなかったこと、失敗したことに意識が向きます。この熱中できた、集中できたという点は、おそらく無自覚、無意識だったでしょう。つまり無自覚、無意識でも「できてしまうこと」なのです。無自覚、無意識にできることこそがあなたの「強み」になっていきます。だからこそ、この部分をしっかりと自己分析する必要があるのです。
以上のステップやポイントに気をつけながら、まずは文章にしてみましょう。最初は長文になっても構いませんし、文章がめちゃくちゃでも構いません。文章に書き出してみることが大事です。書き出した文章を修正しながら、形を整えていきましょう。

「ガクチカ」をどうアピールするのか？

作った「ガクチカ」は伝えること、つまりアピールしなければなりません。ただし、どんなに頑張ってアピールしても、面接官に伝わっていなければ、アピールしたことにはなりません。面接官に伝わる方法を身につけることが重要です。

わたしたち日本人は、日本語の構文として「起承転結」を習います。しかし、就職活動においては「結論」から伝えるようにしましょう。
エントリーシートであっても、面接であっても、必ず「結論」から伝える癖をつけておきましょう。STEP2に抽出した「熱中した」「集中した」出来事、経験を伝えていきます。

「私が学生時代に力を入れたことは◯◯です」

と、結論を言い切ります。この時の注意点は、長々と伝えないことです。結論は、端的に、短く、的確に、わかりやすく、が重要です。
結論を伝えた後に、第三者に納得感を与えるために「根拠」を伝える必要があります。これは準備段階で考えてもらった熱中できた、集中できた「理由」の部分となります。
次に、熱中した「証明」をしなければなりません。具体例、エピソードを使うことで証明していきます。しっかりとエピソードを語りましょう。ここでの注意点は、状況や環境などあなたの周囲の話は２割程度。あとの８割はあなた自身のことをしっかりと伝えることが重要です。

最後に、この経験から得たことを仕事で使うことによって、貴社に貢献していきます、と「まとめ」ていきます。

「ガクチカ」を伝える上で大事なことは「根拠」と「証明」です。この部分に「あなたらしさ」がにじみ出ます。「根拠」と「証明」はしっかりと作り込むようにしましょう。

動画ではもっと詳しい内容を視聴できます！こちらからご覧ください。

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