ガクチカ②

【ガクチカ②】
本記事では、「ガクチカ」における大きな勘違いについてや、
「ガクチカ」で伝えるべきこととは？について解説していきます。

「ガクチカでは、どのようにエピソードを作成すればいい？」「ガクチカの書き方がわからなくてもエントリーシートは通過する？」「自己PRとガクチカって一緒でいいの？」このように、ガクチカを作ろうとしても、具体的な書き方がわからず悩んでいる方もいるでしょう。

ガクチカとは、就職活動、特に新卒者の企業選考において、「三大質問（設問）」の一つと言われ、企業あるいは面接官から必ずと言っていいほど質問されることの一つです。

簡単に言えば、企業あるいは面接官が「自社に入社させるのに値する人物か否かを判断する指標」の一部だということです。企業は入社させる人物を決定するにあたり、学生や求職者が「自社にとって有益な人物であるか」を重視するため、入社を希望する企業の業績への貢献や企業文化、社内雰囲気にフィットしているかを第一に考えながら、就職対策をすることが重要になるのです。

「ガクチカ」を正しく理解して取り組めば、就職活動の成功が期待できます。
そこで本記事では、人材コンサルティングやキャリアコンサルティングで多くの企業や期学生、求職者を支援し、成果を挙げてきた著者が、「ガクチカ」の重要な考え方から、作り方、必要な要素まで初心者でもわかるように徹底解説していきます。

シリーズ化して、ポイントも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

面接官の目的や意図を考える

前回、企業や面接官は、なぜ「ガクチカ」を質問してくるのか？という問いかけをしました（前回の記事もぜひご覧になってください）。面接官は闇雲に質問してくるわけではありません。あなたの何かを知りたい、目的や意図があるから質問をしてきているはずです。
「ガクチカ」に限らず、就職活動で成功するポイントは、企業や面接官がしてくる質問の「意図（目的、理由）」を読むことが重要です。

なぜ、この質問をしてくるのか？どうしてこれを知りたいと思っているのか？
エントリーシートであれば設問を読み、じっくりと考えて書き出すことが大事です。面接であれば、その場、その瞬間に、面接官の意図を読み解いて、答えていかなければならないということです。
自己ＰＲや志望動機、その他面接官の質問には何か目的があり、何かを知りたいから訊いてきているんだ、と思うようにしてください。今回は「ガクチカ」、つまりは「学生時代に力を入れたこと」「学生時代に頑張ったこと」とは何を訊いてきているのか、ということですね。

「ガクチカ」に対する大きな勘違い

学生やあるいは就職支援をしている人たちの中には、この「ガクチカ」において大きな勘違いをしている人がいます。
辛かったこと、苦しかったこと、嫌だったこと、やりたくなかったこと、できなかったこと、などなど、ちょっとネガティブなことを、我慢して、苦労して、努力して、頑張って乗り越えてきたことを「ガクチカ」だ、という方がいらっしゃいます。

これ、大きな間違いです！

努力したことや、頑張ったこと、そして乗り越えてきたという事実は大いに評価に値しますし、すばらしいことですが、逆を言えば、努力してきた、頑張ってきたことをアピールしてしまうと、悲劇のヒーロー、ヒロイン自慢のように聞こえてしまうのです。

もう一つの勘違いは、「自己ＰＲ」は生まれ持った素質、資質、センスのような能力をアピールし、「ガクチカ」では学生時代に培った能力や手に入れた能力をアピールすること、という方がいらっしゃいます。

これも大きな勘違いです！

面接官の立場からすれば、元々持っていた能力であろうが、後から手に入れた能力であろうが、能力は能力ですからどちらでも構いません。仕事ができる能力を持った人材であれば、採用したいわけですから。

ガクチカは頑張ってきた事をアピールするのではない！

「ガクチカ」は◯◯を伝えよう

いい加減、もったいぶらずにさっさと答えを教えてくれ、という声が聞こえてきそうなので、答えを発表しますと、「ガクチカ」で伝えるべきことは、あなたの興味、関心、価値観です。

平たく言えば、「あなたは学生時代にどんなことに熱中してきましたか？そこでどんな学びがあり、どんなことを得られましたか？」ということが知りたいということです。
たまに、自己ＰＲとガクチカが一緒になってしまうという相談を受けますが、一緒になるはずがありません。自己ＰＲとガクチカはアピールする内容が違いますから。

今回は、「ガクチカ」における大きな勘違いと伝えるべき内容についてお伝えしてきました。次回からも、ガクチカの作り方やコツ、ポイントをお伝えしていきますので、楽しみにしていてください。

今回は、「ガクチカ」とは何かを中心にお伝えしてきました。次回から、何回かに分けてガクチカの作り方やコツ、ポイントをお伝えしていきますので、楽しみにしていてください。

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