【自己PR③】
本記事では、内定に繋がる「自己PR」の作り方とは?企業を惹きつける魅力的な「自己PR」の作り方とは?など初心者でもわかるように徹底的解説していきます。
「自己PRって、エントリーシートでも面接でも、就職活動では常に出てくる場面があるけど、何を話せばいいの?」「いろいろな先輩の自己PR文を見たことあるけど、どうやってエピソードを作ればいいのかわからない」「自己PRとガクチカが一緒になっちゃうけど、大丈夫?」など、いざ作ろうとすると気になることがたくさん出てきますよね。具体的な書き方がわからず悩んでいる方もいるでしょう。
自己PRは、就職活動、特に新卒者の採用選考における「三大質問(設問)」の一つと言われ、企業あるいは面接官から必ずと言っていいほど質問されることの一つです。
簡単に言えば、企業あるいは面接官が「自社に入社させるのに値する人物か否かを判断する指標」の一部、ということです。
企業は採用活動において、この学生に入社してもらったとして、入社後に「自社にとって有益な人物になるかどうか」を見ています。言い換えると自社の事業展開や事業戦略の方向性、さらには企業文化や社風、既存社員の雰囲気などを踏まえて、フィットしそうかどうか、を重視しています。これらを踏まえて就職活動に取り組むこと、そして、「自己PR」を正しく理解して取り組むことで、皆さんが希望する就職活動の成功が見込めるでしょう。
ここでちょっと伝えておきたいのですが、面接官をしていて、“社風”の定義が学生と企業側とで認識のズレがあることも多いと感じます。学生の方々がとらえている“社風”は、アットホームだったとか社員同士が仲良さそう、人事担当者や先輩社員が優しく接してくれた、などをお答えいただくことが多い印象です。企業側が見ている社風に合うかどうかという観点は、どちらかというと、行動特性や思考特性がフィットしそうかどうかです。何か物事に取り組む際にどのように考え、どのような行動を取ろうとする人なのか、ということです。
内定に繋がる「自己PR」の作り方とは?
まず、想像してみてください。採用担当者のもとには、何百枚、何千枚とエントリーシートが集まります。面接も朝から夕方まで毎日毎日、一日に多い日は50人もの学生に会うわけです。
一度読みで伝わること。一度の説明で何が言いたいか伝わること
ひとりのエントリーシートを何度も繰り返し読む時間はありません。一度で何が言いたいのかが分かる必要があります。そのためには、読み手、つまり社会人が普段から使い慣れている構造(構成)にしておくことが不可欠です。社会人は、日常的に結論ファーストで仕事をしています。就職活動においては、相手のフィールドを想定していく対応力が求められるのです。
借り物の文章は使わない
いくら名文でも、どこかで読んだような文章の丸写しではダメ。印象にも残りませんし、なにより、その人らしさが伝わりません。採用担当者は自己PRを読みながら、「この学生はどんな人だろうか」と楽しく想像しています。ちょっと個性的な言葉が入っていると、「おっ!実際に会って話してみたいな」と思っていますから、せっかくの機会を台無しにしてしまいます。さらに、何十、何百、何千と見ている担当者からすると、最初の数行でオリジナルかどうか分かります。自分で考えない人という印象を与えることになりかねません。お手本は参考にするにしても、きちんと自分なりにかみ砕いて、自分のものにしてから文章を作るようにしましょう。
経験に基づいて具体的な強みと根拠を示す
「あなたの(仕事で生かせると思っている)強みはなんですか? 」の質問に対する答えとして、冒頭でどんな力があるのかを示すわけですが、重要なのはその続きです。なぜその力があると言えるのかを根拠を提示しなければならないのです。言うだけなら何とでも言えますからね。
積極的である、協調性がある、リーダーシップがある、向上心がある、などといった事柄は面接官をしていると良く見かけます。しかし、積極的な人間ですと何百回言われても、積極的かどうかは伝わりませんし分かりません。それよりも、積極的であることを象徴的に示す自分の経験をよく思い出し、それを披露したほうがはるかに効果的です。さらにその際に大事なことは、あなた自身の行動プロセスを伝えること。
前提条件(背景)や状況を丁寧に説明して、自分がどれだけ考え、どれだけの行動をどのように取ったのか、という企業が一番知りたい部分がほぼ書かれていない、話されていないということがよく起こります。全体の文章構成を整えるだけでなく、「エピソード部分の構成」についても工夫しましょう。
この続きは「自己PR4 自己PRエピソードの注意点」で解説します。
動画ではもっと詳しい内容を視聴できます!こちらからご覧ください。
この記事を書いた人
深澤 絢 (ふかざわ あや)
大手IT企業や外資系企業の人事採用責任者、また人材サービス業界での就活生支援など、学生の面接に携わり20年。現在は企業に対する人材コンサルティングや教育研修講師として社員のキャリア開発に携わる。これらの経験から企業がどんな学生を欲しがるか、企業で活躍し続ける社員に共通することは何かを分析し、各種セミナーや大学での講座等で学生にポイントやコツを伝授し続けている。民間企業のみならず公務員への就職支援にも携わる。「受かるシリーズ」の人気講師。学生面接実績4万人以上、就職相談2万人以上の実績あり。
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