【自己分析④】
自己分析のしかた②
この記事は、学生の就活において、企業に自分の良さを伝えるために必須の準備である「自己分析」を実際どのように行うのかについて解説したもので、自己分析③「自己分析しかた1」の続きとなっています。
行動や経験の中から「能力・スキル」を表現する
自己分析のしかた編①で、自分の今までの経験についてどのような項目でもよいので、できるだけ具体的に書き出すようにとお伝えしてきました。今度はそれらのエピソードの中から自分が培ってきた「能力・スキル」がどのようなものか見つけていきましょう。
努力してきた行動や経験の中から、自分の「強み」「長所」と言えるものを表現していきます。行動のしかたや身につけてきたスキルでも、性格的なものでもどちらでも構いません。
たとえば、、、
私の強みは明るいことです!
という表現について考えてみましょう。
この言葉は漠然としていて、この人がどのように行動してきた(行動できる)人なのか相手にわかりにくいですよね。
自分が取り組んできた経験のエピソードを思い出し、もう少し具体的にどんなことでどう明るく行動してきたのか、言葉をプラスしてみましょう。
アルバイトで様々な世代のアルバイトやパートの方と一緒に仕事をしてきた経験から
私の強みは、10代から60代までの幅広い年代の人と積極的に話ができることです!
としたらどうでしょうか。
グッとこの人が仕事で人とどのように接する人なのか、イメージしやすくなったのではないでしょうか。
次は
私の強みは、一生懸命努力することです!
を言い変えてみましょう。
これも漠然とした精神論的な表現になっていますので、「一生懸命」とは何をどのようにしてきたことを指すのだろうか、自分に問いかけてみてください。
授業の課題のレポートを期日までに求められているレベル以上に作成した経験から
私の強みは、目標に向かってできるまで粘り強く行動することです!
とすると、どのような行動をする人なのか相手に伝わりやすくなります。
なかなか自分で「能力・スキル」の表現が思いつかない人のために、以下に「使えるお役立ち表現」を挙げておきます。
これが全てではありませんが、どの企業でも求められる力です。
言葉が見つからないときは参考にするとよいでしょう。
自分の「思い・考え」を記入し「興味・価値観」につなげる
次に、努力した行動や経験から「興味・価値観」を探していきます。企業は、みなさんが実行したことについて、どのような思いや考えをもって「やろう」と決意したのか、努力を続けたのか知りたいと考えていますので、その点を言葉にしていきます。
という質問を投げかけ、自分の当時の「思い」や「考え」をできるだけ記入してみましょう。
実践演習でやってみよう
ここから、演習のワークシートを載せますので、「勉強」「アルバイト」「サークル・クラブ活動」など以前の自己分析で書き出したすべての項目のエピソードについて、掘り下げを行ってみてください。「思い・考え」を書き出してみた後は、自分が大切にしている価値観や興味を持っていることがどのようなことなのか、言葉にしていきます。
「価値観」とはどのようなことがわからない、という人は
自分が「これは重要だ」「これは大切だ」と思う判断の基準になるものを挙げてみましょう。
成長、誠実なこと、優しさ、目標達成、人の役に立つこと、収入を得ること…など
正解は人それぞれですし、答えは1つでもありません。自分自身が「これが大切」「こういうことに私は興味がある」と思い、感じることを言葉にして表現することが重要なのです。
この続きは 「自己分析⑤ 自己分析のまとめ」で解説します。
動画ではもっと詳しい内容を視聴できます!こちらからご覧ください。
この記事を書いた人
渡部 幸 (わたべ みゆき)
大学卒業後、高級専門店の接客販売、教育サービス業での営業統括責任者を経て、アパレル業・人事総務部人材開発責任者に。同職にて採用、教育研修、教育体系構築、人事制度などに携わる。ES、小論文添削、面接相談、社会人キャリア支援、企業研修などで 6 万人以上を支援。 著書:『採用側の本音を知れば就職面接は 9 割成功する』 他
資格/国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、全米 NLP 協会認定 NLP(神経言語プログラミング)トレーナー
就活支援のプロがサポートします。お問合せはこちらから
Career Compassご予約はこちら