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自己分析③

【自己分析③】
自己分析のしかた

この記事は、学生の就活において、企業に自分の良さを伝えるために必須の準備である「自己分析」を実際どのように行うのかについて解説したものです。

自己分析は「能力・スキル」を見つけることから始めよう

自己分析では、自分の「価値観」「興味」「能力・スキル」を知ることが重要ですが、まずは「能力・スキル」を見つけることを優先します。そのために、自分の今までの経験を書き出すことから始めましょう。

「能力・スキル」を見つける 今までの経験から探そう

「能力・スキル」を見つけるポイントは、大学1年生から現在までのあらゆる活動を具体的に書き出してみることです。
よく、「こんな経験は志望したい仕事に役立たないし…」「自分には全然大した経験がないので書くことがない」などの声をみなさんから聞きますが、そのような「思い込み」は脇に置いて、できるだけたくさんの活動について記入してみましょう。企業は、学生のみなさんの活動内容そのものがすぐに仕事に直結するスキルになるとは思っていません。もちろん、理工系の大学で学んだ技術などはエンジニアの仕事に必須のものもありますが、そのような専門性のある仕事であっても、大学の研究や学問そのものを活用することは難しい場合が多いのです。
企業が求めているのは、多くの行動した過程や、みなさんの活動への取り組みから、みなさんが培ってきた目には見えない「能力・スキル」、たとえばコミュニケーションをとって周りを巻き込んでいく力、積極的に行動する力などを仕事でも応用してくれることです。

自分の「能力・スキル」を知るために…
  • アルバイト
  • インターンシップ
  • サークル・部活動
  • ゼミ、研究室
  • 資格の取得
  • 興味があった勉強の内容
  • 好きな趣味、スポーツ、ボランティア活動

項目は何でもよいので、できるだけ自分が行ってきた活動について詳しく書き出してみましょう。大学時代にあまり活動していない、サークルなどは入っていない、という人は高校時代に行っていたことでも構いません。できるだけたくさん書き込んでいきましょう。

出してみた経験を具体的に書いてみよう

みなさんの活動をいろんな項目に分けて書き出してみたら、それぞれの内容について、どのように頑張ったのか、どのように努力して行動していたのか、経験について具体的なエピソードを書いてみるようにしましょう。

具体的に書き出してみよう
  • それはいつ行ったのか?
  • 何人で行った活動なのか?
  • どこで行ったのか?
  • 誰と行ったのか?
  • どうしてやろうと思ったのか?
  • どんなことについてどのように努力、工夫したのか?
  • その結果どうなったか?

実際の用語や数字、やり方なども入れて、できるだけ具体的に表現してみます。
まだ、エントリーシートに書くような簡潔な書き方や飾った言葉でなくても構いません。ひとまず、活動した内容について「どんなことがあったけ?」「何をどう工夫してやってみたんだっけ?」と詳しく思い出し言葉にしてみることが大切です。

たとえば「アルバイト」についてだとしましょう。

Q
なんのアルバイトをいつからいつまで行っていたのか
A

塾講師のアルバイトを大学1年から始めて今も続けている

Q
どんな仕事内容だったのか
A

中学1,2,3年生の国語、英語、数学の科目の個別指導を行っている

Q
なんのアルバイトをいつからいつまで行っていたのか、何人で行ったのか、誰と行ったのか
A

実際の授業は生徒と1対1で行っているが、塾全体で講師が20人ぐらいいる。情報交換しながら行っている。塾を運営する塾長の方と運営スタッフの方が他に4人いる。

Q
どうしてアルバイトしようと思ったのか
A

趣味のお金などは自分で稼ごうと思った、人と接する仕事で将来に役立つのではないかと思ったから。

Q
どんなことについてどのように努力、工夫したのか
A

生徒によっては勉強に全然関心がなく、課題をやってこない人もいた。興味のある好きなことを雑談で聞き出して、ゲームの話なども入れながら例題を解かせるようにした。毎回会ったときに、最近の良かったことや嬉しかったことを聞くようにし、勉強の面でもわかるようになった部分は小さなことでも言葉に出して褒めるようにした。

Q
その結果どうなったか
A

生徒のテストの点数が大きく30点以上伸びた。「先生の話はわかりやすい」と言ってもらえた。

このように具体的なエピソードを記入していくと、自分の経験してきたことや工夫してきたことが整理できるようになっていきます。

この続きは 「自己分析④ 自己分析しかた2」で解説します。

動画ではもっと詳しい内容を視聴できます!こちらからご覧ください。

この記事を書いた人


渡部 幸 (わたべ みゆき)

大学卒業後、高級専門店の接客販売、教育サービス業での営業統括責任者を経て、アパレル業・人事総務部人材開発責任者に。同職にて採用、教育研修、教育体系構築、人事制度などに携わる。ES、小論文添削、面接相談、社会人キャリア支援、企業研修などで 6 万人以上を支援。 著書:『採用側の本音を知れば就職面接は 9 割成功する』 他
資格/国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、全米 NLP 協会認定 NLP(神経言語プログラミング)トレーナー

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