【ES書き方全般 講座③】
“具体的な書き方 STEP 2”
この記事は、応募書類において、具体的に書くためのポイントを解説したものです。
好印象を与える応募書類:3つのポイント
全ての項目を、丁寧かつ適切な字の大きさ、分量で書いている
書類の第一印象として重要です。また、一つひとつの項目には意味があります。
記入が必要な部分は、すべてしっかりと記入しましょう。
具体的に書いている
今回もここがポイントです!!
講座①でお伝えしたように、具体的に書かれていると、
「書いた人の人物像がイメージできる」⇒「親近感を覚える(=距離が縮まる)」⇒「直接、面接で会ってみたくなる」
という好循環を生みます。
応募書類は「提出して完結」ではなく「二方通行のコミュニケーション・シート」であることを意識して表現しましょう!!
質問の意図を理解した上で書いている
質問の文言だけをとらえて答えるのではなく、この質問から何を感じ取ろうとしているか、という「ちょっと想像力を働かせる」ことをやってみましょう。
この意識は、相手の意図を汲み取るということでもあり、今後の学生時代はもちろん、社会人になってからも重要な意識なのです。
具体的な表現のコツ
一度に大量の応募書類を読まなければならない?!
そもそも具体的に書くことはどういうことなのでしょうか?応募書類を書いた人物に会ったことがなくても、書かれている内容だけでその人物の人となりがわかるような表現が望ましいと講座①でお話しました。
つまり「その場面の光景、その人物の行動などがイメージできるように描写すること」なのです。これは意外と難しく、学生のみなさんが自己表現で最も苦労する部分でもあります。つい、一つの質問に対して、学業、サークル活動、アルバイトなど、複数の題材を使ったり、題材は一つであっても多くの場面を盛り込んだり、などをしてしまいがちです。
しかし、応募書類での文章表現は、概ね、200字~600字くらいの分量での記述を指示されることが多いです。
あれも、これも、と欲張ってしまうと内容が浅くなってしまいます。
内容が浅くなるということは、自分自身の特性が読み手に伝わりにくくなるということです。
「6W2H」などを活用し数字表記を入れながら具体性を高めていきましょう。 以下にまとめます。
- 具体的な表現とは、自分の行動や特性が読み手にイメージできるよう描写する事
- あれも、これも…と欲張りすぎずに、場面を絞り込む事が重要!
- 「6W2H」の情報整理方法を活用する
具体的に掘り下げる「6W2H」
★Why
★How
この2点が重要!!
When | 時期 | いつ |
Where | 場所 | どこで |
Who | 人(主) | 誰が |
What | もの | 何を |
★Why | 理由 | なぜ |
Whom | 人(従) | 誰に、誰と |
★How | 方法 | どのように |
How much How long | 量/期間 | どのくらい |
具体的表現の例:「題材:アルバイト」
たとえば、応募書類で「学生時代に頑張った事について400字程度で記述してください」という質問があったとします。そこでAさんは、スーパーマーケットのレジでのアルバイトについて書こうと考え振り返ってみました。
大学2年時のアルバイト開始当初は、仕事を覚えるのが大変だったなあ…あの時の努力について書こう、あっ、でもだいぶ慣れてきてお客様との会話が楽しくなってきた頃のことも書きたいな、あと、新人アルバイトが入ってきて教育係を担当して、教える時に工夫したっけ…、あの時のことも書 きたい!!
などと切り口がたくさん浮かんでくるわけです。
全部書いたらどうなるでしょうか?内容がどうしても浅くなります。切り口は1点に絞って具体的に述べたほうが「自 分らしさ」が読み手に伝わります。
全部書くのは無理がある!
欲張り過ぎず、1点に絞り、できるだけ具体的に掘り下げよう!!
応募書類上の一つひとつの質問に対して、いかに丁寧に記入するかが大事だということをご理解いただけたと思います。
この続きは 「書き方全般講座④ 質問の意図を考える」で解説します。
動画ではもっと詳しい内容を視聴できます!こちらからご覧ください。
この記事を書いた人
美土路 雅子 (みどろ まさこ)
役員秘書、人材育成、採用担当を経て、企業研修、大学等での就活支援に従事。学生のエントリーシート、小論文添削、面接対策を長年指導。
著書/『マイナビオフィシャル就活 BOOK「要点マスター就活マナー」』他
資格/国家資格キャリアコンサルタント、TA(交流分析)インストラクター、秘書技能検定 1 級、ビジネス文書検定 1 級、サービス接遇検定 1 級 他
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