【ES書き方全般 講座①】
“文字でのコミュニケーション”を考える
この記事は、履歴書、自己紹介書、エントリーシート等、就職活動の第一関門である
「文字での自己表現」=「文字でのコミュニケーション」のポイントを解説したものです。
文字でのアピールについて
応募書類は「コミュニケーション・シート」
「自分のことをうまく文章に書けない」という苦手意識や不安を持っている就活生はとても多いのです。
苦手だからついつい後回しにする⇒ますます苦手意識&不安感は募るばかり…。
という負のスパイラルに入ってしまいがちです。
しかし、ビジネス場面では企画書、提案書、報告書等「文字(文書)によるコミュニケーション能力」が常に求められるもの。
つまり、自分の考えを相手に分かりやすく伝える力は社会人になってもおおいに使えるスキルなのです。
応募書類の位置づけを今一度、しっかりと理解することから始めてみましょう!
応募書類の使われ方
自分が書いた応募書類(履歴書・自己紹介書・エントリーシート)がどのように動くのかについて、
イメージしてみましょう。
- STEP1応募先へ提出
「考え方・価値観・実現したいこと」を応募書類に表現し、提出する。
- STEP2書類の到着
応募先の採用担当者の手元に書類が届きます。
- STEP3選考
一次選考資料として使われます。※配属時の資料になる事も!
- STEP4フィードバック
面接時、書かれている内容について面接官からフィードバック(質問)がある。
応募書類は「提出して完結」ではなく「二方通行のコミュニケーション・シート」であることを
意識して表現しましょう!!
採用担当者側の事情とは
一度に大量の応募書類を読まなければならない?!
応募書類をAIで読み込むことも一部の企業では導入されていますが、基本的にはみなさんが書いた応募書類は採用担当者(人)が読み、書いた学生の人物像を感じ取りイメージしながら判断していきます。
企業の採用チームは、限られた人数で、しかも短期間で、多くの応募書類を読む必要があります。
もちろん仕事としてしっかり読みますが、採用担当者も「人」であり、多くの応募書類に目を通すのは容易なことではありません。字が丁寧であることはもちろん、内容にも丁寧さ(十分に準備し表現しているか)があるかどうかは、印象を左右する重要な要素の一つです。
ひいては、応募書類が手書き、データにかかわらず、その学生が「うちの会社」に対し、どれだけ本気で応募してきたか否かという感覚は長年の経験で磨かれています。
丁寧に(丁寧な字&よく練った内容)、適切な分量で仕上げ、誤字脱字が無いように!!
初見である(応募者とは会ったことがない)
「初見でピアノを弾く」という表現を聞いたことがありませんか?楽譜を初めて見て楽器等を弾くことを言います。この言葉を採用の場に当てはめて見ると、採用担当一般的には、応募書類を提出した学生とは会ったことがありません。
つまり、採用担当者は、一度も会ったことのない学生の応募書類を「初見」で読むという事です。
逆に言えば、学生のみなさんは、一度も会ったことのない採用担当者に自分の良いところを「文字だけで伝える」必要がある、という事なのです。
「具体的に書きましょう。」と言われる理由はこの点にあります。具体的に書かないと自分自身の人物像をイメージしてもらうことが出来ないからです。
具体的に書き、自分自身の良い点をイメージしてもらおう!!
「具体的な表現」のメリットとは
みなさんは、就職活動の応募書類について「具体的に書きましょう」という文言を見たり、言われたりした経験が何度かあると思います。
具体的に表現するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
文字だけの応募書類であっても、具体的に書いてあると、読み手(採用担当者)に、以下のような感情の変化が起きます。
書いた人の人物像をイメージできる
親近感を覚える(=距離が縮まる)
直接、面接で会ってみたくなる
具体的に書くことが採用担当者の気持ちを掴むことに繋がるということをお分かりいただけたと思います。
この続きは 「書き方全般講座② 具体的な書き方 STEP 1」で解説します。
動画ではもっと詳しい内容を視聴できます!こちらからご覧ください。
この記事を書いた人
美土路 雅子 (みどろ まさこ)
役員秘書、人材育成、採用担当を経て、企業研修、大学等での就活支援に従事。学生のエントリーシート、小論文添削、面接対策を長年指導。
著書/『マイナビオフィシャル就活 BOOK「要点マスター就活マナー」』他
資格/国家資格キャリアコンサルタント、TA(交流分析)インストラクター、秘書技能検定 1 級、ビジネス文書検定 1 級、サービス接遇検定 1 級 他
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